女優の新垣結衣（２５）が初めてママ役に挑戦する。今秋公開の主演映画「ＴＷＩＬＩＧＨＴ　ささらさや」（監督深川栄洋）で、交通事故で夫を亡くし、生まれたばかりの息子を１人で育てる役どころ。母親役らしい柔らかな“ガッキースマイル”を浮かべながら「ほっこりして、後に残る温かさがある作品です」と話している。

　作家・加納朋子氏の小説「ささら　さや」（幻冬舎文庫）が原作。両親を早く亡くして身寄りのない主人公が、夫の死を乗り越えて強い母親になる姿を、涙あり笑いありのストーリーで描く。妻と子供が心配で成仏できず、他人に乗り移って妻を助ける夫役の大泉洋（４１）も「笑える展開の中に切なさが入り交じって、一瞬でキュンと涙が出ます」と感動作誕生の手応えを感じているよう。

　新垣と大泉は初共演だ　が、クランクインから１週間足らずで既に息がピッタリ。都内の遊園地で、結婚前のデートシーンをジェットコースターに乗って撮影後、大泉が「僕は全然平気でした」と胸を張ると、新垣が「大泉さんは（怖がって）う～ん、う～んってうなってました！」と絶妙の間で突っ込んで、現場の笑いを誘っていた。

　新垣は「これまで（配役で）身ごもったことは何度もありますが、産んだことはなかった」といい、「抱き方とか、なるべく（実際のママと）近いものを見せていきたいと思っていますが、演じるのも新米ママなので、私自身も一緒に成長していきたい」と抱負。実生活でママになる夢については「なるべく早くがいいですけど。元気なうちにと思っています！」と力を込めた。

　ほかに、中村蒼（２３）、富司純子（６８）らが共演する。