女子ゴルフのサントリーレディース（兵庫・六甲国際ＧＣ＝６５１１ヤード、パー７２）最終日の１５日、首位で出たアン・ソンジュ（韓国）が７バーディー、１ボギーの６６で回り、通算１４アンダーで今季３勝目、通算１６勝目を挙げた。飯島茜が５打差の２位で続き、さらに１打差の３位に上田桃子。前日首位タイの工藤遥加はスコアを二つ落として５位に終わった。アマチュアのトップは森田遥（高松中央高３年）で、４アンダーの９位だった。

　◇抜群の安定感で早々と独走態勢

　１２番パー５。グリーン手前のバンカーから放ったアン・ソンジュの第３打は、ピンそば１メートルにぴたりと寄った。この日五つ目のバーディー。「首位スタートは重圧だった」というものの、４番までの３バーディーで早々と独走態勢を築いた。９、１７番でもグリーン周りのバンカーに落としたが、絶妙なリカバリーでパーとバーディー。抜群の安定感で他の追随を許さず「プレッシャーをどう楽しめるか考えた」と、笑顔で振り返った。

　史上最速で生涯獲得賞金５億円突破を果たした３週前の中京テレビ・ブリヂストンレディースに続く今季３勝目で、賞金ランキングも１位に浮上。それでも「お金のことは全然気にしない。４勝目が早くできればうれしい」。風格を漂わせながら、次を見据えた。

【野村和史】