国内男子ゴルフの今季メジャー第２戦「日本ツアー選手権森ビル杯」は１９日から４日間、茨城・宍戸ヒルズＣＣ西Ｃ（７４０２ヤード、パー７２）で行われる。現在賞金ランク２位の宮里優作（３４）＝フリー＝は、今大会終了後の同ランク上位２人に与えられる「全英オープン」（７月１７－２０日、英ロイヤルリバプールＧＣ）の出場権獲得へ、意気込んだ。

　まだ足を踏み入れたことがない夢の舞台に、宮里優が思いをはせた。

　「全英？　チャンスだと思っています。この何年か、なかなかなかったことですし」

　今大会終了時点で有資格者を除く上位２人になれば、来月の「全英オープン」出場権が手に入る。現在の賞金ランクは２位。ツアー日本一を決める高額賞金大会（優勝は３０００万円）だけに、２位と約２０８万円差で４位の手嶋ら下位選手にも逆転の可能性は十分ある。宮里優は「とりあえず優勝争いすることが大事」と“逃げ切り”へのイメージを描いた。

　前週は兄の聖志が「全米オープン」に出場。米女子ツアーで戦う妹の藍は海外メジャー大会の常連だが、優作にとっては未知の舞台だ。前週、最下位と苦しんだ兄の姿をテレビで見て「大変なセッティングだった。やってみたかった」と素直な感想を口にした。

　昨季最終戦の「日本シリーズＪＴ杯」で悲願のツアー初優勝を果たした優作は、１９日が３４歳の誕生日。新たなステージへ、チャンスは逃さない。